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炎症反応を抑制する『ボズウェリア』

第2回の今回は、中東が原産のハーブ 「ボズウェリア」 について掘り下げたいと思います。

 ボズウェリア セラータ(Boswellia serrata)



「ボズウェリア セラータ(以降:ボズウェリア)」 は、Sallai Guggalとも呼ばれるカンラン科の落葉高木で、インド中央部から西部に自生しています。

ボズウェリアの使用部位は樹脂で、インドでは食品としても用いるとともに、伝統医学のアーユルベーダでは、咳、喘息などの呼吸疾患、関節炎などの治療薬として使用されています。
中国では同属植物の樹脂も含め 「乳香」 と呼ばれています。
中医学でも、血の巡りを良くし、筋の緊張を和らげるとして、ミルラ(没薬)と共に血液の滞りによる痛みや筋肉の痛み、炎症に使用する薬に配合され、抗菌作用があるため外用軟膏にも頻繁に用いられています。

このように古代から薬として用いられてきたボズウェリアですが、研究が進む につれて、近代医学の中でも薬理作用が確認されてきています。

 ボズウェリアの主成分 「ボズウェリン酸」



ボズウェリアには、芳香性物質のピネン類やボズウェリン酸が含まれ、特にボズウェリン酸には、ロイコトリエン類による炎症を抑える働きがあることが確認されています。

【ロイコトリエン類による炎症反応の機序】
1)細胞膜になんらかの刺激が伝えられ、細胞膜に存在するアラキドン酸が遊離されると、一連の反応が始まり、アラキドン酸代謝が行われる。

2)アラキドン酸がリポキシゲナーゼ(5-、12-、15-などがある)により代謝されると、後にロイコトリエン類が作られる。
※シクロオキシゲナーゼが関与し、プロスタグランジンなどが作られる経路も存在します。

3)ロイコトリエン類が、気管支収縮、血管収縮、白血球の遊走促進、発痛物質の働きを強めるなど、いわゆる 「炎症反応」 を引き起こす。

ボズウェリン酸は、炎症反応の引き金を引く物質、「リポキシゲナーゼ」 のうち 「5-リポキシゲナーゼ」 の活性を阻害する働きがあることが確認されており、これによって喘息や関節炎などの炎症反応を抑制すると考えられています。
アーユルヴェーダ医学や中医学でのボズウェリアの抗炎症薬として使用法の正しさは、近代医学的にも裏付けられていると言えます。

 ボズウェリアについての研究



近代医学以前から既に相当に長い年月医療に使用されてきたせいか、ボズウェリアに関連する文献は、PubMed内で100足らず。それ程多くはありません。
しかし、その中には、伝統的な使用法の効果を裏づけるボズウェリアの抗炎症作用の有効性や、今までにない疾患に対する有効性を示唆するものもあるので、幾つか見てみましょう。

○喘息に対する働き
(Eur J Med Res. 1998 Nov 17;3(11):511-4.)
80人の喘息患者をボズウェリア摂取群(1日600mg)とプラセボ群(乳糖摂取)に分け、6週間服用させ、喘息に対する評価を行ったところ、ボズウェリア摂取群の70%に改善が見られ、プラセボ群では27%にのみ改善が見られた。
この結果、ボズウェリアは気管支喘息の治療に有効であることが確認された。

○関節炎に対する働き
(Phytomedicine. 2003 Jan;10(1):3-7. )
30人の関節炎患者を15人ずつボズウェリア摂取群とプラセボ群に分け8週間にわたって摂取させた。その後、体内からの消失期間を設けた後、前回のボスウェリア摂取群にプラセボを、プラセボ群にはボズウェリアを8週間摂取させるクロスオーバー試験を行った。
その結果、どちらの群でも膝の痛みの緩和、膝関節の柔軟性が増した。また、膝関節の腫れが軽減し、関節炎に対して有効で、かつ安全性が高いことが確認された。

○慢性大腸炎患者でのボズウェリアとスルファサラジンの比較試験
(Planta Med. 2001 Jul;67(5):391-5.)
慢性大腸炎患者30人を対象に、そのうちの20人にボズウェリア(1日900mg)を投与し、残りの10人にスルファサラジン(1日3g)を投与した。
その結果、ボズウェリアを投与された20人中18人に改善が見られスルファサラジンを投与された10人のうち6人にも同様の効果が確認された。
また、ボズウェリア服用の20人中14人に症状の緩解がみられた一方、スルファサラジン投与群の場合には、10人中4人だった。この結果、ボズウェリアには、慢性大腸炎に対して有効、かつ安全であることが確認された。

○クローン病患者でのボズウェリアとメサラジンの比較試験
(Z Gastroenterol. 2001 Jan;39(1):11-7.)
102人の患者を対象に、44人にはボズウェリアエキス、39人にはメサラジンを投与した。 比較評価を行った結果、ボズウェリアにはメサラジンに劣らない有効性が確認され、有効性対リスク評価では、ボズウェリアエキスはメサラジンよりも優れているとも考えられた。

上記のように、炎症反応が原因となっている疾患に対しての有効性が確認されています。
その他、最新の研究では、ボズウェリン酸がガン細胞に対する働きをもつ可能性も示唆されており、既に下記のような文献も存在します。

○ボズウェリンの細胞アポトーシスに関する作用機序
(J Immunol. 2006 Mar 1;176(5):3127-40.)
ボズウェリン酸はNF-kappaB(※)とNF-kappaB調節遺伝子発現を抑制することで、サイトカイン類や化学療法剤による細胞のアポトーシスを高め、また、細胞の浸潤を阻害し、破骨細胞形成の抑制作用が推定される。
※NF-kappaB:発ガン、転移、浸潤、アポトーシス抵抗性といったガン細胞の特性に関係する遺伝子発現を制御する転写因子の1つ。
ガン細胞のNF-kappaBは、機能亢進している場合が多く、NF-kappaBの働きを抑えることで、がん治療の効果の増強作用が期待できる。

現在、米国国立衛生研究所(NIH)でも、“ボズウェリアの多形性神経膠芽腫(悪性脳腫瘍)の手術と、放射線治療終了後にボズウェリアを低脂肪かつ動物由来食品を一切とらない野菜中心食(Veganビーガン)と一緒に摂取することで、残存した腫瘍細胞の成長を遅らせる働きが期待できる可能性がある”として、第二相臨床試験が2005年10月から始められています。
http://www.clinicaltrials.gov/ct/show/NCT00243022?order=1

 ボズウェリアの今後



伝統的に使われてきたボズウェリアの抗炎症作用は、近代医学的にも明らかになってきていますが、有効性を確認するためにさらに多くの研究が必要です。
また、近年の研究ではこれまで知られていなかった症状への有効性も示唆され、今後の研究成果に一層楽しみです。

<参考>
PubMed
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=PubMed

ボズウェリア
http://www.supmart.com/search/?cid=boswellin



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