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アンチエイジング専門医が注目する『 DHEA 』

第3回の今回は、アンチエイジングホルモンとして注目されている 「DHEA」 について掘り下げたいと思います。

 DHEAとは



「DHEA(Dehydroepiandrosterone:デヒドロエピアンドロステロン)」 とは、副腎、生殖器官、脳でコレステロールから合成されるステロイドホルモンの1つ。

体内で最も多く存在するホルモンであるDHEAは、「ホルモンの母」 と呼ばれ、テストステロンやプロゲステロン、エストロゲンなどの性ホルモンをはじめ、多くのホルモンへと変換されます。
DHEAの血中レベルは、25歳をピークに、加齢と共に減り始め、70歳前にはピーク時の20%以下にまで減少します。
また、悪性腫瘍やAIDSなどの慢性疾患者の血中DHEA濃度は、健康な人よりもはるかに少ないことが確認されているため、老化に伴う様々な病態の予防や慢性疾患に対する有効性が期待できると多くの研究が行われ、「アンチエイジング(抗老化)ホルモン」として注目されています。

 DHEAのアンチエイジング作用



1981年に初めてアンチエイジング(抗加齢)医学を提唱し、米国アンチエイジング 医学団体を設立したDr.Ronald Klatzは、アンチエイジング作用のある成分として DHEAに下記の働きがあると述べています。

  ・感染症などに対する抵抗力の強化
  ・癌、冠動脈疾患、骨粗鬆症などの加齢に伴って発症する疾病の抑制
  ・(インスリン感受性を高める作用から) II型糖尿病の予防
  ・脂肪を減少させ、筋肉量を増加させる作用
  ・アルツハイマー病、エイズ、慢性疲労症候群などの抑制
  ・うつ病、記憶障害、学習障害の抑制
  ・寿命の延長

Dr.Ronald Klatzは、疾患を持たない人が、健康的な生活習慣の励行と共に、1日10〜25mg程度のDHEAを摂取することは、心身の老化を遅らせ、健康的なエイジング(加齢)に有効であるとしています。


 DHEAについての研究



アンチエイジングホルモンとして、広く知られているDHEAだけあって、その研究数は極めて多く、新旧全て数えるとPUBMED内で9000を越える文献が存在します。
研究の目的も様々で、悪性腫瘍、肥満、脳、免疫、加齢にともなう心身の老化現象など、生体内外を問わず実に多くの試験が行われています。
その中で、試験数の多いものの中から幾つか見てみましょう。

○悪性腫瘍に対する働き
DHEAと腫瘍との関係について言及する文献は1000を超え、腫瘍に対する有効性を示す文献も多く存在します。

【遺伝子メカニズムを通じた細胞老化促進による乳腺腫瘍細胞形成の抑制】
(Breast Cancer Res. 2005; 7(6): R1132-R1140.)
発癌物質で前ガン状態を作った腫瘍ラットに、6週間DHEAをえさに混ぜて摂取させたところ、細胞のアポトーシス、細胞老化、腫瘍細胞数減少、及び様々な細胞情報伝達の作用因子が確認された。
この結果、DHEAは腫瘍細胞の遺伝子p16とp21に関係する様々な細胞機能を変化させることで、乳腺の腫瘍細胞の老化を促し、乳腺の発ガンを抑制するという証拠が得られた。

上記は、DHEAにより乳腺の発ガンを抑制するという結果が得られたことを示す文献ですが、その一方で、DHEAが性ホルモン感受性細胞に対して発ガンリスクを持つとする文献もあります。

【DHEAS(※)は、フルベストラント治療下のエストロゲン受容体陽性乳ガン細胞の増殖を引き起こす】
(Arch Surg. 2003 Aug;138(8):879-83.)
エストロゲン受容体陽性乳ガン細胞とエストロゲン受容体陰性乳ガン細胞にエストロゲン受容体拮抗薬(フルベストラント)を用いた後、DHEASを用いたところ、エストロゲン受容体陰性乳ガン細胞の増殖は抑制されたが、DHEAS受容体陽性ガン細胞に対するフルベストラントと拮抗し、ガン細胞の増殖が確認された。
※DHEAS:DHEAの硫酸エステル結合型。体内のDHEAの多くはDHEASに代謝され安定型のDHEASとして存在する。

つまり、健康な人がDHEAを摂取した場合、発ガンリスクを予防する働きが期待できそうですが、「ホルモン感受性細胞の増殖が関係する腫瘍」 が疑われる患者の場合、DHEAの摂取には慎重になるべきであると考えられます。

○ニューロステロイドとしての働き
ニューロステロイドとは、脳内で生合成されるステロイドホルモンのことを意味します。ニューロステロイドには、プレグネノロン、DHEA、DHEAの代謝物であるエストラジオールなどがあり、脳内での様々な働きが確認されています。

【神経活性ニューロステロイドとしてのDHEAとDHEAS】
(Proc Natl Acad Sci U S A. 1998 Apr 14;95(8):4089-91.)
DHEAとDHEASは脳内でコレステロールからプレグネノロンを経て合成されることが確認され、マウスの胎児の脳を使った実験により、DHEAとDHEASは、神経細胞樹状突起を伸長させる働きがあることが確認された。

【高齢者の認知、気分障害とニューロステロイド】
(Arch Gerontol Geriatr Suppl. 2004;(9):171-82.)
DHEASとコルチゾールの血中レベルと高齢者のうつと認識障害の関係を調べたところ、高齢うつ患者には夜間にコルチゾールレベルの上昇が確認された。
また、コルチゾール/DHEAS比を調べると、加齢に伴いこの比の値は増加し、特に高齢の痴呆やうつ患者ではその比率が極めて高くなっていることが確認された。

【アルツハイマー患者へのDHEA治療】
(Neurology. 2003 Apr 8;60(7):1071-6.)
アルツハイマー患者に対し、2重盲験法を用いて、DHEA 50mgの摂取群とプラセボ群との認知機能の変化について試験したが、3ヶ月及び6ヶ月投与においても、有意義な結果は見られなかった。

上記のようにDHEAは脳の神経細胞の成長に対する働きが確認され、また、記憶や認識に対する働きを示唆される一方、「アルツハイマーに対する有効性は確認できない」 とする文献もあります。
“予防には有効” であっても、重度の疾患に対して働きがあるとまでは言えないようです。

○メタボリックシンドロームに対するDHEAの働き
【DHEAによる糖新生酵素に対する効果とヒト肝細胞での糖取り込み】
(Endocr J. 2005 Dec;52(6):727-33.)
DHEAはもっとも多く存在する副腎皮質ホルモンであるが、インスリン感受性を高め、ヒトや動物の肥満を改善する。
ヒト肝細胞を用いた試験で、肝臓での糖新生酵素の活性を抑えるとともに酵素に活性遺伝子の発現の抑制、2-デオキシグルコースの取り込みを増すという、多方面にわたっての肝細胞での糖代謝調節が確認された。

【高齢男女の腹部脂肪とインスリンに対する有効性】
(JAMA. 2004 Nov 10;292(18):2243-8.)
高齢肥満男女に対して、2重盲検法を用いてDHEA 50mgを6ヶ月摂取した群とプラセボ群を比較した。
その結果、摂取群はプラセボ群と比較して腹部脂肪の減少率が大きく、またインスリン感受性も高まっていることが確認された。
これにより、DHEAは腹部脂肪蓄積に伴うメタボリックシンドロームの治療と予防に役立つと可能性があると認められた。

上記のように、メタボリックシンドロームや糖代謝に関してはかなり有効性が高そうです。
その他、免疫疾患の1つであるSLE(全身性エリトマトーデス)の紅斑やその他の症状の改善、ステロイド薬の服用量を減らす、また患者のQOLを改善できるとする文献もあります。
(Autoimmunity. 2005 Nov;38(7):531-40.)
(Przegl Lek. 2005;62(9):894-9.)
(J Rheumatol. 2005 Apr;32(4):616-21.)

現在、米国国立衛生研究所(NIH)では、DHEAの神経疾患、性機能障害、筋ジストロフィー、SLEなどに対する評価のために6つの臨床試験が行われようとしています。
http://www.clinicaltrials.gov/ct/search;jsessionid=43D78FB1FA9549DA
F4CB8FE690C5BE84?term=dhea


 DHEAの今後



老化に伴い発症する様々な疾病の予防に有効とされるDHEAは、アンチエイジング医学を専門とする医師の間でその有効性に揺るぎはなく、多くの医師達の間で積極的に用いられています。
しかし、その一方で、その有効性を疑問視する文献もあり、未だ最終的な結論は出ていません。今後更なる研究を重ね、より確かな評価を待ちたいところです。

<参考>
PubMed
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=PubMed

DHEA
http://www.supmart.com/search/?cid=dhea



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