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女性のお悩みをサポートする『ドンクアイ』

第5回の今回は、米国でも女性用サプリメントに頻繁に配合されているハーブ「ドンクアイ」 について掘り下げたいと思います。

 ドンクアイ(Angelica sinensis)



“Dang guai”または“Dang gui”と記されるドンクアイは、中国名の “当帰” の発音がそのまま英語にされた多年生のセリ科の植物です。
中国、韓国、日本でも同属のものが自生していますが、ヨーロッパやアメリカのハーブレメディに用いられているのは、中国産のドンクアイ(Angelica sinensis)です。

日本では、“Angelica acutiloba” という、同属異種の生薬を “トウキ” と呼び、漢方薬に使用しています。
※日本では、中国産のドンクアイを “カラトウキ(唐当帰)” と呼び、日本産と 区別しています。

 生薬としての歴史



さて、このドンクアイですが、薬草としての利用の歴史は古く、紀元2世紀頃に編纂された中国の最古の生薬辞典 「神農本草経」 には、既にその名が見られるほど。優れた生薬辞典と言われる 「本草綱目」 では、「血を整える女性の要薬」 と記され、現在でも中医処方や漢方処方では女性特有の疾病に用いられてきています。
その他、皮膚を潤すとして、皮膚疾患の外用処方にも昔から利用され、現在ではスキンケア化粧品に配合されることもあります。

ちなみにヨーロッパでは、1800年代後半頃から、中国や日本での使用目的と同様にPMSや更年期などの月経周期に関連する体調不良の改善を目的とするレメディに使用されています。

 使用部位と活性成分



ドンクアイのハーブレメディに用いられる部位は根。
ひげ根が何本も絡まったような根を乾燥させたものや、湯通し後に乾燥させたものを使用します。
ドンクアイの主な活性成分は、精油に含まれるリグスティリドやブチルフタリドなどのフタリド類ですが、精油以外にも、フェルラ酸、クマリン化合物やポリサッカライド、ビタミンA、ビタミンB12などが含まれ、それらの成分にも活性作用があると考えられています。

 主な使用目的



「補血、強壮、血行障害改善、鎮静、抗痙攣、止痛」作用があると言われるドンクアイは、月経前や月経中の過度の子宮筋収縮が原因と考えられる下腹部痛、腰痛などの痛みの緩和、過多月経、月経不順の改善や、月経に伴う精神的症状を和らげるのに用いられ、「女性の要薬」と呼ばれるほど。
※中国の書物、金匱要略には、当帰と芍薬を主薬とした当帰芍薬散を、「婦人懐妊し、腹中引きつれ痛むとき(妊娠してお腹が痛い時)」や「婦人腹中諸疾の痛み(女性の様々な腹痛)」に用いるようにと記載されています。

また、女性の偏頭痛は、月経前に起こることが多く、ドンクアイには、この偏頭痛の発作回数を減らし、頭痛の継続時間を短縮する働きがあるそうです。

その他、ドンクアイを配合した中医学処方や、ブラックコホシュ、チェストベリー、シベリアンジンセンと組み合わせたハーブレメディは、ホットフラッシュなどといった更年期の女性に起きやすい様々な症状に用いられています。
(J Am Pharm Assoc (Wash). 2000 Mar-Apr;40(2):234-42; quiz 327-9.)
(Phytother Res. 2006 May 12; [Epub ahead of print])
(Clin Exp Obstet Gynecol. 2003;30(4):203-6.)

また、中医学や漢方では、「補血活血、強壮、血行促進」作用があることから、“血液を補い、血のめぐりを改善する”ことを目的とした処方(十全大補湯、人参養栄湯など)にも配合され、体力の低下や貧血にも利用されることがあります。
実際、ドンクアイには血行改善や血液増加作用が試験で報告されており、赤血球の合成が促されることで、供給酸素量を増加し、その結果、疲労回復作用が期待できるようです。
(Pharmacol Biochem Behav. 2005 Aug;81(4):838-42.)
(Pharmacol Biochem Behav. 2004 Oct;79(2):377-82.)


 最近の研究



ドンクアイについては、500を超える文献がPUB MEDにあり、経験的な使用方法の効果の検証に加え、今までにない働きを調べるために様々な試験が行われています。
それらの文献から、幾つかを見てみましょう。

○糖尿性腎症の進行遅延作用
(Horm Metab Res. 2006 Feb;38(2):82-8.)
ストレプトゾシン誘発糖尿性腎症のラットに、赤血球産生と循環器系機能を促進に使用する当帰補血湯(ドンクアイ:アストラガルス=1:5)を投与したところ、血糖値上昇、中性脂肪、コレステロールの増加を抑制する働きがあり、糖尿性腎症の進行を遅らせる働きが認められた。

○循環器系に対するフェルラ酸ナトリウムの薬理作用
(Cardiovasc Drug Rev. 2005 Summer;23(2):161-72.)
ドンクアイ(Angelica sinensis)、ショウマ(Cimicifuga heracleifolia)、Lignsticumchuangxiongなどの植物に含まれるフェルラ酸は、伝統医学では心血管、脳血管障害に使用されているが、ヒト及び動物での臨床試験では、このフェルラ酸ナトリウムに抗凝血作用、抗血栓作用、抗酸化作用があることが認められ、冠状動脈疾患、心筋梗塞、肺性心疾患、血栓に対する働きが認められた。

○シクロホスファミド(CY)の細胞毒性に対するドンクアイ由来のポリサッカライド(AP)の骨髄、消化管組織の保護作用
(Int J Med Sci. 2006;3(1):1-6. Epub 2006 Jan 1.)
抗ガン剤CYは細胞増殖抑制作用があり、CYを投与すると白血球と胃十二指腸粘膜の血管と細胞寿命が著しく減少する。しかし、APを注射すると、白血球減少、血管数、粘膜組織での細胞数の増加と改善がみられ、病態が改善することから、CYによる抗ガン治療を受けている患者の造血組織、消化管組織の保護に役立つ可能性がある。

その他、慢性気管支炎患者がドンクアイの注射により気管支炎症状を軽減作用を示唆する研究報告もあります。
(Zhongguo Zhong Xi Yi Jie He Za Zhi. 1999 May;19(5):282-5.)

また、米国ではドンクアイの更年期症状に対する効果を応用して、抗アンドロゲン療法を受ける男性前立腺ガン患者に起こるホットフラッシュに対する効果についての第IV相試験が進められています。
http://www.clinicaltrials.gov/ct/show/NCT00199485?order=1

伝統療法で確認されていたドンクアイの血液に関する働きから派生し、新たな効能が確認されることになりそうです。

 まとめ



伝統的に女性のつらい症状に用いられてきたドンクアイ。
近年の研究によって、これまで知られていなかった効能も確認されることになりそうで、今後の研究成果が一層楽しみです。

<参考>
PubMed
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=PubMed
ClinicalTrials.gov
http://www.clinicaltrials.gov/ct

ドンクアイ
http://www.supmart.com/search/?cid=dongquai



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